再会した幼なじみは☓☓オタクになっていました。

「わかった。黒炎くんが良いって言うんだったら泊まるよ」

「ああ、大丈夫だ。むしろ、今まで家を隠してるようで悪かったな」


「いいんだよ、気にしてないから」


嘘だ。本当は再会したときからずっと気になってた。

アカリちゃんという存在も、どうしてギャルゲー好きになってしまったのか、黒炎くんがどこに住んでいるかも全て。


今日、その全てがやっと知れるんだ。

あの日、深い闇の中にいるような目をしていた黒炎くん。


私は黒炎くんの全てを知って、それでも尚、好きでいられるだろうか。


不安と緊張。色んな感情が入り交じる中、私たちは黒炎くんの家に足を進めた。