宇佐美くんの口封じ






宇佐美くんの私服は控えめに言ってもとにかくかっこよかった。




黒のトレーナーから白のシャツ襟がのぞき、デニムのワイドパンツを着こなしている。
シンプルで、大人っぽくも子供っぽくもない、宇佐美くんによく似合うファッションだった。




イケメンは何でも似合っていいなぁと、そんなことを考える。











私と宇佐美くんはスマホでお店の場所を調べながらなんとか目的地にたどり着き、無事に限界を迎えていた私のお腹は満たされた。



「映画、15時半の回があるみたいなので、今から向かえばちょうどいいですね」




スマホで時間を確認すると、14時45分を示している。
映画館に向かって、チケットやら何やらを買ったらすぐ時間になるだろう。


彼の言葉に頷いて、私たちはお店を出ることにした。