はぁ…と聞こえないように小さくため息をつき、私はトートバックをぎゅっと握り宇佐美くんのあとに続いた。
「せんぱい、屋上行ったことありますか?」
「ないけど…」
「じゃあ屋上にしよ。誰もいなくて快適ですよ」
廊下を並んで歩くときに感じる周りの視線にはやっぱり慣れない。
いや、慣れなくてもいいんだろうけど、宇佐美くんに絡まれ続ける以上避けては通れない道だから…なんというか。
心配しなくても私と宇佐美くんはそういう関係じゃないんだよー!と声を大にして言えたらどんなに楽だろう。
まあ、平凡かつ目立つことが嫌いな私には到底無理なことだけど。



