恥ずかしいって言ってるのにそんなふうに言わせるなんて、……やっぱり宇佐美くんはずるい男の子だ。
目を逸らせば、「ダメ。俺の事見て」と言われる。今にも心臓がバクハツしてしまいそうだ。
「…、か、」
「うん」
「…か……」
「うん」
「……っ、かれ───」
───ふわり、
大好きな宇佐美くんの香りがした。
「…時間切れです」
唇を離した宇佐美くんが、そのままぎゅーっと私を抱きしめる。
幸せすぎて、このまま死ねるって本気で思った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…