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それからはまた他の子を求めるようになった。
麻央は相変わらず俺にくっついてきたけれど、前と違うことが一つだけあった。
「あたしもう依里とは遊ばないことにする」
律義にそう報告をしてきた麻央。
別に麻央じゃなくたって女の子なんていっぱいいるしいいけど。
あんなに俺に執着してきた麻央がそういうなんて変だとは思ったけれど、その理由はすぐにわかった。
食堂でせんぱいとばったり遭遇した時。
他人のふりをして、目も合わせず「関係ない」と言ってしまった。
せんぱいがどんな顔をしていたかわからないけれど、きっとなんとも思ってないんだろう。
そう思うと悲しくなるけれど、せんぱいのことを今日もやっぱり可愛いと思ってしまって、全然忘れられない自分にまた嫌気がさした。



