興味本位で距離を詰めれば、顔を赤くして「っ、近いです」なんて言うし。
至近距離でせんぱいの顔を見た事がなかったから知らなかっただけで、近くで見るとまつ毛も長いし二重もはっきりしているし、肌も白くて綺麗で、…なんか、可愛い。
あからさまに動揺する姿が可愛くて、
ドアがぶつかって赤くなったおでこすらなんか可愛く見えてきて、
それでいて、「言わないで」って言ったら首をブンブン降って頷いてるのが、……聞き分け良さそうでムカつくな-って思ったりして。
衝動的で、──だけど本能的に。
気づいたら、その赤い唇に吸い込まれるように俺のそれを重ねていた。
"口封じ"なんて言ったけど、あれは俺がしたくてしたキスだったんだ。"つい"という日本語が1番しっくりくる。
本人には丁度いい唇とか嘘ついたけど、俺はあの時からもう既に“お気に入り”なんて言葉じゃ収まらないくらい、せんぱいに惹かれていたのかもしれない。



