宇佐美くんの口封じ





そんな俺が雨宮せんぱいと会ったのは、ある意味必然だったのかもしれない。



サラ先輩とキスをして、さて始めるか…と心の中でため息をついてネクタイを緩めた時。



準備室のドアが少しだけ揺れた気がしたのだ。


誰もいないはずだけどな…と首を傾げたのとほぼ同時だったと思う。
急に、ドアがバタンっと大きく音を立てたのだった。




…あー、こりゃ誰かに見られたな。

まあ、また新しい女の子捕まえられるなら好都合か。




体裁だけじゃなく考え方すらもどんどん堕ちていく自分を自覚しながら、サラ先輩と身体を離してドアを開ける。




そして俺は、────ハズレだ、と思った。