「俺のどこが好き?」
告白を受けたら、俺は決まってそう聞いていた。
顔とか言うなよ。
そんなの、俺、空っぽじゃん。
愛が欲しいだけなんだ。
俺ごと愛して欲しくて、だからこうやってバカみたいに優しい人を演じてるのに。
顔しか選ばれないなんて嫌だ。
世の中にはは全て顔で成り立ってるわけじゃない。
生まれ持った顔は、俺の寂しさを埋めるための材料。
人より綺麗に生まれたなら使えるだけ使っておこうって、そのくらいの気持ちなんだ。
俺がそう聞くと、女の子たちはみんな『優しいところ』と答えた。
その答えだけで、俺は満たされた気になっていた。
高校生になって、俺は"遊ぶこと"を覚えた。
ああ、なるほど。
中学校の時は、どれもピンと来なかったから告白されても誰も彼女にしなかったけれど、もういっそ"そういう人"になった方が毎日寂しさを感じなくて済むのか。
違う女の子に求められる毎日は、たまらなく心地が良かった。



