喫茶店で碧さんの相談を受けてから、数日経った頃一件のメールが入った。

それは碧さんからのものだった。

『先日は、相談にのって頂いてありがとうございました。
 あれから、蒼さんに自立して家を出る話をしました。
 蒼さんは、私の誕生日までここに居てほしいと言っていて、私はそれまで
 ここに、蒼さんが居てほしいという間は側にいたいと思います。』

そのメールからは、碧さんの気持ちが見え隠れしていた。

『碧さんは、蒼さんの事が好きなんだね。』

思わずそう送ったメールに返ってきた返事は

『江波さんには分かっちゃいましたか。
 流石、刑事さんですね。
 いつの間にか、気がついたら蒼さんの事が好きになっていました。
 でも、蒼さんには忘れられない人がいます。
 私の気持ちは叶わないかもしれませんが、私の誕生日までは蒼さんの側に
 いたいと思います。』

俺、失恋いたのか・・・・。

『碧さん、きっと大丈夫だよ。
 俺が好きになった碧さんは、とっても素敵な人だから。
 悔しいけど、碧さんの想いが届くよう応援してます。
 でも・・・もしダメだったら、その時は俺にチャンスをください。
 もう、俺からは連絡しません。
 だけど、一つだけ俺のお願い聞いてくれますか?
 誕生日が過ぎたら、碧さんから連絡をください。』