その声とセリフは、 どこかで聞いたことのあるものだった______…… ______________『………私、この女優好きじゃありません』 そういえば、あいつは今、俺の目の前にいる女優・白井咲良が嫌いだと言っていた。 地味子の分際で何言ってんだ、って…… 「………あんた、誰…?」 「っ!!」 そう、思わず呟けば、白井咲良は目を見開いた。