[錬金術師とマグとミモザ・ルーベック]

ミモザ・ルーベックは貴族の娘であり薬草師のセリカを訪問する。朝日が登る。

「お茶が欲しくてね」

魔法使いは言う。それは口実なのだろう。

その日ミモザ・ルーベックとセリカはいろいろと話を交わした。
黄金の林檎の木と神殿官ルナとのやり取りのこと。鉱山の落盤事故のこと。しんと夜の街が静まり返るなかを消毒薬を求めて錬金術師や薬草士が釜で作業をしたこと。
大きな二足歩行のカエルの姿をしたモンスターを倒したこと。

夕餉が出される。

さらに話はいにしえの竜族の話へとさかのぼる。

ティモテ姫の使いがミモザ・ルーベックを探し出す。はい、お話は今夜はここまで。