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カケルが木に触れれば、ゲートが現れた。



……もう、いちいち反応するのはよそう。
キリがなさそうだ。






出てきた道は、人が1人入れるほどスペースで洞窟のような階段。


先の見えない暗闇に、足がたじろぐが、なんとか奮い立たせて1歩ずつ進む。




この先に、リンちゃんがいる……。



最後の1人が中に入ると、出口が消え、唯一の光が途絶えた。




きっと、全員が暗闇に呑まれそうになっている。

こういう時に限ってツバサは静かで、騒いでてくれた方が有難いとすら思える。



それでも俺たちが進むのは、この先の仲間を救う為だ。