周りの木々達の朝露が太陽に反射してキラキラと輝く様は、まるでこの神木を祀っているかのようだ。
こんな綺麗な森も初めてだ……。
しかも、こんなデカイ神木も……。
そして、そんな場所に似合わない声が1つ。
「う"ぇぇぇえ"っ」
「ツ、ツバサさん大丈夫ですかっ?確かにヤバかったですけど…」
ツバサの背中を摩るテツヤに俺も静かに共感した。
確かにアレはヤバかった…。
俺も逝きかけた…。
正直、今でも余韻がすごい…。
それはきっと俺だけじゃない。
ツバサ程でないが、どことなく俺たち全員の顔は青ざめている。



