「ちょっと感覚似てるから、我慢してくれ……」 そのカケルの言葉と同時に、ヒュンッと身体が浮いた気がした。 目の前が真っ暗になり、そのままふわわと宙に浮く感覚がする。 そこから真っ逆さまに落ちるかのような躍動感はジェットコースターよりも遥かに恐ろしい。 俺は声を出さないようにするのが必死だった。 それが治れば、聞こえてきたのは、 ________________チュン、チュン これは鳥の声? 「着いたぞ」 その声に目をハッと開ければ、眩しいくらいの光がダイレクトに入ってくる。