不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下



「なんか戦争に行くみたいだな!」


俺がははっと笑えば、



「せ、せんそうぅ?!」
「あの、俺たち死にませんよね?!」


なんてテツヤとヒロトが自分から志願しといて青ざめた表情をしている。


「俺よりビビるのやめてくれよ…」


……落ち着きを見せる公平の肝は、もう一般代表ではないと思うのは俺だけだろうか。



「なんだお前ら!ビビってんのか!!」


なんならツバサと幹部をチェンジして欲しいくらいだ。


……戦いに行くのをそんな喜んでのはお前だけだよ、あほ。



「ツバサさん、向こう着いてそんな大声出さないで下さいよ?何の為に着替えたと…」


ショウの言うことはごもっとも。

目立たないようにと俺たちは、カケルとアヤトに合わせて黒いスーツ…は、ないのでわざわざ制服の学ランに着替えた。


さっきまでツバサは「特攻服だろ!」なんて言い出してたけど、目立つなって意味わかってんのかな?