不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下




***


side.ハルキ



「待たせたな」





そう言って、2階から降りてくるのはアカリ。


今日はついに決行の日だ。



やっとだ…。

やっとリンちゃんを助けに行くことができる…。





カケルとアヤトが来たあの日から1週間が経った。

今日まで、カケルとアヤトは泊まり込みで俺たちに様々な情報を与えてくれた。



「まずは俺の力を受け入れてくれねーと、テレポートで運ぶことができない」と、
アカリはカケルと無効化の力のコントールの特訓、


俺、公平、アヤトの3人は研究所の地図を用いて戦略を立て、

ツバサはショウと物資の準備。




それは全てこの日の為だ………!