不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下



「んなっ!!子、子どもぉ?!何言ってんだガキの分際で…!!」


もちろん真っ赤になって叫び出すのはツバサで、



「いや、僕たぶん君たちと歳変わらないと思うんだけど……てか、こんだけ男いて1人くらいいないの?そういう相手」


アヤトは淡々と言ってのける。






「ちょ、アヤトくん何言い出すんだよ!」


カケルも真っ赤になって焦っている。



「だって子供ができたらそっちに力がいって、リンは無能になるだろ?その方が安全じゃないか」


「そしたら今度は腹の中の子供が狙われるんだ!」


「けど、時間稼ぎにはなるよ?」


「そうだけど……それでも子供に完全に力がいけば、リンは死ぬ」