不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下




リンちゃん、いい仲間がいたんだね……




と、


________コンコン


「皆さん、ケーキ食べませんか?」


「おぉ!翔子、お前ナイスタイミングだな!」



さっき『とっとと出てけ!』なんて言ってた兄は何処へやら……。

嬉々として翔子ちゃんを迎え入れた。



「まぁ、確かに親睦を深める為に一緒に食事はいい事だよね」


俺はそう言ってアカリを見ると、あいつは目を少し輝かせながら既にケーキを頬張っていた。


目の前のカケルとアヤトを見ると、唖然といった表情をしている。


顔に似合わず、ってのはそっとしておいてほしい…。




そして、先程力があると判明しても全然変わらないアカリに少し安堵する自分がいた。

それと同時に不安な自分もいるのは確かだ。