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side.ハルキ
「つまり、その研究所の創立者である親方様っていう人を生き返らせる為に、リンちゃんを利用しようとしてる、ってことか…」
そう言って俺は眼鏡をくいっと上げた。
リンちゃんには死者をも生き返らせることができる。確かに彼女は女神だ。
けど、普通に考えて許せない。
それが、
「あいつの命と引き換えっつーのが気にくわねぇ」
ツバサが眉間に皺を寄せつつ、苦しそうに言った。
そう、それが1番の問題だ。
だから目の前にいるリンちゃんの仲間、カケルとアヤトは『殺される』と表現したのか…。
彼らが気づいてくれて本当に良かったと思う。



