「やっぱりね。アカリさんはきっと無効化の能力者だ」
「無効化って……」
「文字通り、僕たち能力者の力を無効にする力だよ」
そんな力聞いた事がない。
けど、確かにアヤトくんの言う通り、何かに弾かれるような感覚があった…。
「待ってくれ、アカリは子供の頃にリンちゃんに傷を治してもらったって…」
ハルキの発言に俺は目を見開いた。
子供の頃だと…?
俺たちの子供の頃を知ってる奴が外の世界にいるわけが無い。
それなのにアカリは覚えていたのか…?
「子供の頃じゃあ、力がまだ無かった、もしくは無意識に受け入れたかどちらかだね。子供の頃の感情は単純だから」
「あ"?…どういうことだよ」
ツバサが凄んでくるが、アヤトくんは臆することなく口を開く。



