不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。下



「いや、それはこいつが何も考えてねぇだけだろ?!」


ビシッとアカリを指差すのは、金髪のツバサと名乗った男だ。

…ちょっと失礼なこと言ってないか?




「んー、能面みたいな男だけど、糖分のことは考えてるんじゃない?」


「…ハルキさん、それフォローになってないです。まぁ、常に眠いくらいは考えてそうですけど」


「ショウ、お前もフォローになってねぇから!一般代表の俺にツッコミさせるのやめてくんね?!」


「「「お前もうツッコミ代表でいいよ」」」


「嫌だよ!!?」




アカリは何も喋らないし、無表情だが、俺にはわかる。

この仲間達が大好きで、大切にしてることは。



リンはこの中にいたと思うと、少し羨ましくなってしまった。