この中に能力者がいるとは知ってはいたが、こんな唐突に言うとは思ってもいなかった。



みんな、口をぽかんと開けたままアカリを見て固まっている。



そして、当の本人は、


「は?何言ってんだ?」




えええええ?




「アヤトくん、まじでこのアカリって人が…?」


「そう。カケルくん気づかない?」


「ないない!全くわかんない!!」



ジロジロと思わずアカリを見るが、そんな雰囲気は1ミリもない。

ましてや本人も無自覚らしい。




「僕、この人の心だけは読めないんだ」