「あ、僕たち別に危害を加える気で来たんじゃないから」


そうアヤトくんが言うけど、そりゃあもちろん相手は警戒態勢だ。


俺たちは前科があるからな……

ここは素直に、



「リンを助ける為に協力して欲しいんだ」



「はぁ?何言ってんだお前ら!お前らが連れてったんだろーが!」


金髪男の言うことはごもっともだ。

けど………





「完全に逃げ切れる可能性もないまま、リンをここには置いておけなかったんだ。それに、僕はカケルくんも研究所側の奴らじゃないかって疑ってたからね」




そう、アヤトくんの言う通り…


……ん?