「けど、アカリは覚えてた……」 ボソっと呟いたハルキさんの言葉にツバサさんがはっとした。 「だからお前、初めて会ったのはずなのに、名前聞いて反応してたのか…!」 コクリ、とアカリさんが頷く。 「俺だけがあいつの事を覚えてた理由はわからねぇけど、アヤトとかいう男がそれができる超能力者だ」 ………俺が今いるのはどこなんだ? 本当に現実か?夢の中なんじゃないのか? それすらもわからなくなる会話にくらっと目眩がする。 リンだけじゃなくて、あの男たちも…? 未知の世界に恐怖すら覚える。