急いで裏に向かえば、


「なんだよ…これ…」


嫌な予感は的中した。



アカリさん、ツバサさん、ハルキさんが辛うじて立っているがどこか苦しそうで、後のみんなは膝をついて頭を押さえている。


思わず、呆然と立ち尽くす。




負けたのか…?

翔子は無傷で助けられたはずだよな…?

俺らは狼牙なんかに負けるような族じゃねぇだろ…?







「一体何があったんっスかっ!!!」


一緒に巡回組の援護に行ったタカヒロ達が俺を追い越し、みんなに駆け寄る。



そしてみんなは口々に言う。



「あ、あれ?お、覚えてる…」
「記憶消えてねぇ……」
「やっぱ嘘なんじゃ…?」