次の日、



『5人目の能力者を見つけた』そう、アヤトくんが研究員に公言すれば、もう辺りは騒然で、




『5人目の能力者を連れてこい』と、あっさり外に出ることができてしまった。


そして、それはごく自然に"あいつら"をここに連れて来れる理由にもなった。


"あいつら"に頼りたくはないというのが正直な気持ちだが、そうも言ってられない。





……が、思った通りに事が運んでいて不安が募る。




大丈夫なのだろうか。

眠ったままのリンを置いおくのも心配だが……

なによりも、



「本当にあの中にいたのか?能力者が」


「うん、たぶん!」


アヤトくんのお気楽な返答に俺は項垂れる。


た、たぶんって……



「このまま、僕たち2人で研究所を破壊するには無理がある。協力者が必要だ…

とにかく行こう、


あいつらの溜まり場に_________……」