親方様はこの研究所を創った人だ。
最近は体調が悪いせいか全然会ってないが、俺が小さい頃はよく遊んでくれた優しいお爺ちゃんだ。
親方様は俺たち能力者のことを第1優先で考えてくれるし、みんな自分の孫のようだとも言ってくれた。
会う為には事前に許可が必要だし、会う場所も『謁見の間』という特別な部屋じゃなくてはならない。
けど、親方様なら分かってくれる…!
夜、人気が少なくなった事を確認した俺は、普段なら立ち入る事ができない親方様の寝室に向かう。
夜遅いし、親方様爺ちゃんだから寝てるかもしんないけど……
一応行ってみるだけ……



