今から3年前も、どこぞの不良に攫われた翔子。


俺たちが焦っている時に送られてきたのが、翔子の長い髪だけ______……。


あの日のことは忘れない。


俺は一瞬息の吸い方が分からなくなってしまった。



なんで、なんであいつがこんな目に……っ!!

ずっと親の期待に応えるために努力してたんだぞ?!

ずっと、優等生で頑張ってたんだぞ?!


友達だってできずにずっと一人ぼっちで……


長い髪だって綺麗だったのに………



あいつは本当に可哀想な女だ____________……




そう思ってた。