そんな奴らにリンを任せておけるわけがない。 "普通の人間"なんかに。 「連れてくも何も、元いた場所に帰るだけだ」 「そうそう。僕たちだってこんなすぐとは思わなかったよ。能力者ってバレた時点で連れて帰る約束はしてたからね。この女の意思ってこと」 そうアヤトくんが続いて言えば、辺りはどよめきだす。 「超能力者…?」 「う、嘘だろ?」 「そんな奴本当にいんのかよ…」 「ありえねぇ…」 確かに、この大人数の前で"力"を使うのは俺も予想外だった。 でも、もうこいつらとももう今日でサヨナラだ。