アカリはスッと私に向かって手を差し出して、
「お前が掴むんだ。」
そう言った。
「助かりたいって思うなら、お前が俺の手を掴め。そんで、ちゃんと俺たちに言え、"助けて"って。お前が望めば俺たちは無敵なんだ。」
目の前に出された掌と、柔らかい表情で私を見るアカリ。
……私も、みんながいれば無敵だ。
1人でどうにもできない私が、1人でみんなを守るなんて、無理な話だったんだ。
これで最後だと、目を閉じて、溜まった涙を頬へと落とす。
「みんなのこと守るから、みんなも私を守って。私を助けて……。私と一緒に戦って…!」
力強く、アカリの手を掴んだ瞬間、