「ははっ!やっと良いとこ見せられるじゃん、ツバサ!」

ハルキも笑いながらそれに続く。



「俺たちも行くぞ」

ショウの声に、

「「はい!」」

ビビってばかりだったテツヤ、ヒロトも加わった。


次々と、ブルドーザーのように警備隊を倒してくる姿に、さっきまでの絶望が嘘のように思えてくる。


「あんた、この中じゃ"力"使えるんだろ?ちゃんと仕事しろよな。俺だってケンカ苦手なんだから」

そう言い終えると同時に戦闘が繰り広げられるところに駆け出すコウヘイ。

その言葉を聞いた俺はハッとした。