急いで謁見の間に向かう。


ーーーバン!!


と、勢いよくドアを開ければ、


目の前に、竜巻のようなものが目に入る。

「リンちゃんをいじめるなぁ!!」

あの中心に、これを起こしている人物が、ナギがいる。


傍らには吉田が倒れていて、吹き飛ばされた事がすぐに分かった。




そして、その階段の頂上。

棺の上に倒れ込むような姿をしているリンに、俺は目を見開いて、すぐに心臓がドクンと嫌な音を立てた。


光る地面にいるリンは、神々しく、背中には翼のようなものが俺には見えて、



遅かったーー…。

助けられなかったーー…。