吉田に帰路へと誘導されるがまま歩いていたナギはピタリと足を止めた。 「ほら、リンも言ってるだろ?早く部屋に帰りなさい」 「………吉田さん、リンちゃんのこといじめてるの?」 「何を言ってるんだ?そんなわけ_______、 「嘘つきっ!!!」 ____________ドゴォン!!!! ナギが叫ぶと同時に、地面の奥深くから何が這い上がってくるかのように大きく揺れた。 まずい。 止まらない揺れに、嫌な予感がする。 『ナ、ギ……っ』 私のか細い声はナギにはもう届かない。