年上幼なじみの過保護な愛が止まらない。

聞き返そうと思ったけど、いつのまにかマンションに着いていて、駐車をしている宗ちゃんに声をかけるのをやめた。

エンジンを切って、シートベルトを外した宗ちゃん。



「宗ちゃん、今日はお家に泊まるの?」



気になっていたことを聞くと、宗ちゃんは私のほうを見て微笑んだ。



「うん。今日は泊まって明日の朝帰るよ」



久しぶりに向けられた笑顔に嬉しくなって、だらしなく頰が緩む。



「そっか……! じゃあ、あとで宗ちゃんのお家に行ってもいい?」

「いいよ」



てっきりダメと言われると思ったのに、即答した宗ちゃんに驚いて目を見開く。



「い、いいの……!」

「どうしてそんなに驚くの?」



だ、だって……いつもはダメって……それに、さっきまでちょっと不機嫌に見えたから……。



「絶対断られると思った……」