心配してくれているんだろうけど、理香ちゃんの言葉に力なく首を左右に振った。
やめるとかそういうのは、考えられないよ……。
「やめられない……」
だって私は、宗ちゃんが大好きだもん。
宗ちゃんにとって大した存在じゃなくても、どれだけ突き放されても、相手にされなくても……。
大大大好きなんだもん……。
「じゃあ、あたし委員会行ってくるわ~」
「うちも部活行ってくる!」
放課後になり、ルリちゃんと理香ちゃんに手を振る。
「バイバイ2人とも」
私はもう学校に用はないから、荷物を持って校舎を出た。
今日の夜、宗ちゃんに電話しようかなぁ……。
少しでいいから声が聞きたい。
できることなら会いたいけど……それはきっと無理だと思うから。
宗ちゃんは忙しいもん。私なんかに、構ってられないくらい……。

