年上幼なじみの過保護な愛が止まらない。

そう言って、机にうつ伏せた。

あの日以降、私から連絡するのをやめた。

いつもなら何度無視されたってしつこくメッセージを送っているところだけど、本当に一度も送っていないし、電話もしていない。

そして……案の定、宗ちゃんからの連絡もなかった。

この一週間、私は屍のようになっている。

これ以上の宗ちゃん断ちは、生死に関わってくる気がするっ……。

もう“押してダメなら引いてみろ作戦”なんてやめて、私から連絡しようかな……。



「ほら、いちごチョコあげるから元気出しなさい」

「うう……ありがとう……」



　「あーん」と、私の大好きないちご味のチョコレートを差し出してきたルリちゃん。

ぱくりと食べると、口の中に甘みと少しの酸味が広がる。

いつもならもっと甘いのに、今日はなんだか酸味が強い気がした。



「もーそんな男やめちまえば？」