年上幼なじみの過保護な愛が止まらない。

よくわからないことを言って抱きついてきた理香ちゃんのせいで、首がぎゅっとしまった。
う……く、苦しいっ。



「理香、離してあげなさい。ま、押してダメなら引いてみろ作戦は定番よ! 結構きくから試してみなさい!」

「そうだそうだ! 余裕ぶっこいてるその幼なじみを焦らせてやれ!」



そ、そうなの……?

よくわからないし、宗ちゃんは私からの連絡がなくなったところで、平気どころかお守りがなくなって喜ぶだけなんじゃ……。

って、自分で思っておいてなんだけど、悲しいっ……。

でも、事実だもんなぁ……。

確かにルリちゃんたちの言うとおり、押しすぎている自覚はある。

宗ちゃんに連絡しないなんて拷問だけど……何か変わる可能性があるなら、我慢してみようかな……。



「寂しいなら、俺たちと遊ぼうよ」



そう言って、微笑んでくれた颯くん。