年上幼なじみの過保護な愛が止まらない。

2人の仲がいいことはとっても嬉しいから、2人で旅行に行くことはなんとも思っていないし、むしろ息抜きにゆっくりしてきてほしいと、私がいつも勧めているくらい。

お父さんは過保護で、私を1人置いていくのは危ないから嫌だって言ってるけど……夫婦2人の時間も大切だと思うし、マンションのセキュリティもしっかりしてるから、大丈夫! もし泥棒が来たって安心!

そんなことを考えながら、宗ちゃんから連絡が来る気配がないので、もう一度スマホをポケットに戻した。



「ちょっと藍が押しすぎなんじゃない?」



……え?

私を見てそう言うルリちゃんに、ぽかんと口を開けた。



「押しすぎ……?」



って、どういうこと?



「そうそう、そいつ多分、藍に好かれてる自信があるから余裕ぶっこいてんだよ」