年上幼なじみの過保護な愛が止まらない。

「きっと妹みたいに思ってるよ。私が何回告白しても、流されちゃって……全然恋愛対象として見てもらえないの」



そう言うと、颯くんは信じられないといった様子で目を見開いた。



「へぇ……そんな男いるんだね……」



……? どういう意味だろう……?



「その……幼なじみの人とは、よく会うの? 頻繁に家に行くくらい仲いいの?」



疑問が解消しないまま、次の質問を投げられる。



「ううん。実家にはよく行っていたけど、その人が1人暮らししている家に行ったのは昨日が初めてなんだ。会う頻度も……全然多くなくて……」



次いつ会えるのかも、わからないもん……。



「会いたいのは私ばっかり。そりゃあ、宗ちゃんは私のことなんて、なんとも思ってないから仕方ないけど……」



ポツリポツリと、口から零れる言葉。