年上幼なじみの過保護な愛が止まらない。

それに疑問を感じながらも、言葉を続けた。



「でも……私はその人のこと好きなんだ」



今はただの幼なじみでも……いつか、宗ちゃんの恋人になりたい。

私の将来の夢はずっと前から、“宗ちゃんのお嫁さん”だもん……!



「え……」



颯くんが、驚いたように声を漏らした。

そして、無理に作ったような笑顔を浮かべる。



「あ……そ、そっか! 好きな人がいたんだ……!」



颯くん、さっきからどうしたんだろう……?

なんだか、様子が変?



「……って、待って。片想いってこと? 藍ちゃんが?」



いったいどこに驚いているのか、確認するように聞かれ、私はすぐに返事をする。



「うん、そうだよ」

「相手の人は、藍ちゃんのこと好きじゃないの?」