「おはよ、藍」
どうやら私のことを心配してくれているらしい2人に、口を開いた。
「会えたよっ。それでね、宗ちゃんのお家に入れてもらったの……!」
「「家!!??」」
大きな声をそろえた2人に、思わずびくりと肩が跳ねる。
そ、そんなに驚くことかな……?
「そ、それで!? 家に行って何したの!?」
「ちょっ、ルリ! お前、聞き方……!」
「何って……見せてもらっただけだよ? そのあとすぐに帰ったから」
私の言葉に、2人はさらに驚いた様子で「「え!!」」と声をあげた。
「藍と2人きりで、何もしないなんて……」
「なんて男だ……」
2人とも、何をボソボソと話してるんだろう……?
衝撃を受けたように口を開いたまま固まる2人に、私は首を傾げる。
「ほんとーに何もなかったの?」