きっと俺だからあんなことをしたんだろうし……。藍はどんな目で俺に見られているか知らないから、あそこまで無防備になれるんだろうな。

気を許してくれているのは嬉しいけど、内心複雑。

ゆっくりとベッドに寝転ぶ。

さすがに藍の匂いが移っているなんてことはなかったけど、それでも平常心ではいられなかった。

ダメだ……眠れそうにない。

その日、結局一睡もできずに朝を迎えたことは、言うまでもない。