年上幼なじみの過保護な愛が止まらない。

何が『会いたくなっちゃった』だ。本当に、俺がどれだけ我慢してるのか、いい加減自覚して……。

クソッ……と、衝動のままに動けない今の状況を恨んだ。



「……会おうと思えばいつでも会えるんだから、わがまま言わない」



本当はそんな可愛いわがままなら、いくらでも聞いてあげたいのに。



『うん……』

「明日も学校なんだから、今日はもう寝なさい。わかった?」

『……はい……』



スマホ越しに聞こえる寂しそうな声に、ぐっといろんな感情を堪えた。

ごめんね、藍。こんな言葉しかあげられなくて。



「それじゃあ、おやすみ」

『うん……おやすみ、宗ちゃん。……大好き』



プツリと、途絶えた通話。

俺はスマホをソファのほうに放り投げて、頭を抱えた。



「はあ……このままじゃ、天然小悪魔に殺されそう……」