知らない宗ちゃんが、また増えたみたい……。

……って、今は一緒にいるんだから、後ろ向きにならない……!

頰をぺちっと軽く叩いて、お部屋探索を続行する。

リビングを見終わり、廊下に出た。



「ここの部屋は?」



廊下を出てすぐの場所に、扉が1つ。

勉強スペースか何かかな……?



「寝室だよ。ベッドしかないからここは入らなくてもいいでしょ?」



え……?

見られたくないのか、嫌そうな表情をしている宗ちゃん。



「入る……!」

「っ、こら」



私は迷わずそう答え、止めようとする宗ちゃんを無視して扉を開けた。

だって、宗ちゃんが眠ってるところも、気になるんだもんっ……。

部屋に入ると、思わず「わっ」という声が零れた。



「な、なんだか、ダンディーな感じ……」



ベッドだけが置かれた部屋。