あははと笑ったけど、さっき忙しくないって言われたばっかりだったな……。

やっぱり宗ちゃんは、私と離れられてラッキーくらいに思ってるのかも……。



「うー……よし!」



もう、こんなうじうじ悩んでても仕方ない……!

宗ちゃんが私のことをなんとも思っていないのなんて、今に始まったことじゃないもん!

別に、今は意識してくれていなくても……頑張るって決めたんだから!

会えないなら、会いに行こう!

そうと決まれば、さっそく放課後宗ちゃんの大学に突撃だっ……!


放課後になり、大人っぽく見えるようにメイクをして、私は大学へと向かった。

宗ちゃんの大学は、私の高校から電車で30分ほど先にある。

家からは、1時間くらい。

最寄駅で降りて、すぐに見える大学の校舎のほうへと急いだ。