「そういえば、今日宗壱くん帰ってくるって、宗壱くんママが言ってたわよ」

「え!!」



その言葉を聞くや否や、私は急いで自分の部屋へと向かった。

お気に入りのワンピースを着て、練習したメイクをする。



「お母さん!! 宗ちゃんのお家行ってくるね!!」



すぐに支度を終わらせて、家を飛び出した。

インターホンを鳴らすと、宗ちゃんママが出てくれる。



『はーい、藍ちゃん?』



向こうからカメラで私の姿は見えているので、誰だかは一目瞭然だ。



「藍です! 宗ちゃん、いますか?」

『ふふっ、部屋にいるよ。どうぞ入って』



 「お邪魔します!」と言って、宗ちゃんの家に入る。

一直線に通い慣れた宗ちゃんの部屋へと向かった。



「宗ちゃーん!」