話の流れがわからなくて、私は1人置いてけぼり状態だ。



「まぁまぁ、あたしたちは七瀬の味方よ」

「そうだな~。七瀬なら及第点ってとこかな」

「親みたいだな2人とも……」



えっと……?

3人を代わる代わるに見て首を傾げた私に、颯くんがハッとした表情を浮かべた。



「ごめんごめん、気にしないでね、藍ちゃん……!」

「うん……?」

「あの、もし困ったことがあれば、いつでも俺に相談してね。頼りになるかはわからないけど……」



照れくさそうに、そう言ってくれた颯くん。



「心配してくれてありがとうっ」



笑顔でそう言うと、颯くんはなぜかまた顔を赤く染めた。



「颯くん……?」



どうしたんだろう、さっきから……。暑いのかな?



「あ……ご、ごめん! 藍ちゃんは、やっぱり笑顔が一番だね」

「……そ、そうかな?」