年上幼なじみの過保護な愛が止まらない。

遠回しに早く帰ってもらいたいという趣旨を伝えたつもりだったけど、どうやら逆効果だったらしい。

はぁ……面倒くさい。

とっとと課題を終わらせて、全員帰ってもらおう。

次にグループ課題が出たときは、男だけの班に入れてもらわないと。



「椎名の家あそこ?」



遠目に見えたアパートに、驚いた反応をした班員たち。



「お前、意外と普通のとこ住んでんだな」



みんなが言いたいことはなんとなくわかった。

俺が椎名グループの子息であることは、周知の事実のようだ。

もちろんそんなこと、俺が自分から話したことはないが、どこかからネタを仕入れてきたヤツが話したらしい。

学内で噂が広まるのなんて、あっというまだ。

多分、俺が高級マンションで優雅な1人暮らしをしていると思っていたんだろう。