あんなあっさり言えるってことは……。



『藍は俺にとって、妹みたいな存在だから』



きっと本当に、私のことを心の底から、妹だと思ってるんだ。



「……年齢の差って、どうしたって埋まらないんだなって」



宗ちゃんにとってはいつまでも、私は変わらず“妹”なんだなって、痛感させられた。



「藍……」



私を見て、心配そうな表情をしているルリちゃんにハッとする。

いけない、いけない。余計な心配かけちゃった……!

それに、こんなことでめげてちゃダメなんだから、もっと元気でいないと!



「で、でも、全然平気! 私、諦めないもん!」



明るい声でそう言って、ルリちゃんに笑顔を向けた。



「……いつかぶん殴ってやるわ、その男……」

「え? ルリちゃん?」