褒めてくれるのは嬉しいけど……自分の顔は、自分が一番わかってるよ……!

そう思った私を、再び2人が抱きしめてきた。



「「この無自覚さんめっ……!」」



頭の上に、はてなマークが浮かぶ。

む、無自覚さん……?



「藍はあたしたちが守るわ……!」

「変な男に言い寄られないように、うちらが盾になるからな……!」



え、ええっと……。



「あ、ありがとう2人とも……!」



ひとまず、お礼を言うことにした。

2人が私のことを妹のように可愛がってくれていることは、とっても嬉しいから。



「藍に好かれてなびかないなんて、その宗ちゃんって幼なじみはどんな男なのよ、いったい……」

「人間を好きになれない男とかじゃねーの?」



それはさすがにないと思う……と、心の中で返事をする。



「おはよ、藍ちゃん」